焚き火によるファイヤーサイド流子育て

好奇心豊かな子供たちが自ら薪を手に入れエネルギーを得る。
薪火が子供を笑顔で灯し、 持続的な社会への関心を育む活動。

火遊びは最高だ!!

屋外は子供の基礎体力をつけるための格好の遊び場です。
走る、飛び跳ねる、しゃがむなど、遊びの中にはさまざまな動作が伴います。焚き火も外遊びの素晴らしいキッカケとなり、それなりの体力も求められます。
自然豊かなフィールドに出かければ、あらゆる物が子供の好奇心をかきたてます。初めて目にする美しい景色、植物や生物に触れながら、時には怖いと感じる気持ちが芽生えるでしょう。
そしてそれを知ることで、生きるために必要な「正しく恐れるすべ」が備わります。

本当の価値を学ぶ

人類が初めて火に触れたときから長い時を経て、人は生きるために、さらに生活を豊かにするために、焚き火から様々な価値を追求し続けてきました。
薪は子供でも自ら手に入れることができる再生可能な資源です。枝葉を集め、薪をつくり、自ら火を起こし、利用することは、人類の営みを体現することにつながります。 生きるために必要なエネルギーの尊さを知り、人類の長い歴史を容易に理解することができるのです。

家族団らん

灯りをとる、身体を温める、食材に火を通すなど、始めは生きるための術として、焚き火が利用されていました。
現在のようにモノが豊かな現代では、焚き火の役割は、フィールドなどあえて不自由な環境に身を置くことで、団らんを育む「安らぎの価値」に変化しています。
家族と過ごす時間の中で、焚き火は特別なイベントになりつつあります。 焚き火に寄り添うことは、人に寄り添い、自然に寄り添うことでもあります。

家族の小さなヒーロー

想像してみてください。
子供が服を汚しながら胸いっぱいに薪を抱えて運んでくる姿を。
子供が歯を食いしばり握力の無い小さな手で、精一杯のこぎりを引いている姿を。
子供が煙に燻され、目に涙を浮かべながら小さな火種に息を吹きかけている姿を。
庭やフィールドは、好奇心旺盛な子供たちが活躍する場所でなければいけません。
想像してみてください。子供が家族とともに火を囲み
誇らしげなその顔が焚き火の灯りで照されているシーンを。

子供たちに価値ある体験を!ファイヤーサイドの火育活動

「子供は焚き火が大好き」。好奇心に輝く瞳を見る度に思います。
真剣な表情で火熾しに挑戦し、その火が大きく育った時に見せる笑顔は、私達にとって何より嬉しいものです。
かつては身近に火があった日本人の暮らしですが、現代において火は日常から遠いものになっています。
薪火の体験を通して生きる力を高め、持続可能な社会への関心を持ってほしい。
そんな想いから、子供達が火の体験をできる場を作る取り組みを行なっています。

生きづらさを抱えた子供たちと

増え続ける不登校。多様な子ども達に合った居場所の一つとして、火の体験の場を提案しています。
「この木はどうしてこんな風に割れるの?」
「マッチっていい匂い」
火が点かなくても根気強く挑戦し、火を絶やさないようフイゴで風を送り続ける。体験で子供が見せる集中力と忍耐力は素晴らしいものです。
初めは一歩引いていた男の子が、最後に大切に持ち帰ったのは「消し炭」。 自分で点けた火からできた宝物です。成長を見守るお手伝いを通して、発想豊かな子供たちと「挑戦する」楽しさを共有できる喜びを感じています。

作業学習で薪作り、その先は?

特別支援学校の皆さんが社会科見学で来社されました。普段、作業学習の一環で薪作りを行なっている生徒さん達です。
焚き付け作り、ストーブや焚火台への着火、学校の農園で収穫した種を使ってのポップコーン作りを通して、自分達の作る薪がどのような使われ方をしているかを体験しました。
皆さんが作った薪は火になって人を温め、美味しいものを作り、 煙はちょっとだけ目にしみたけど、 綺麗で楽しいものですね。

都会の子供が火と触れ合う場を

都内で自然と体験と教育をテーマとした屋外イベントに参加、都会の子供が本物の薪火と触れ合う機会を設けました。
ファイヤーサイドの火育は薪割りから始まります。自ら燃料を作ることでエネルギーを大切に使う術を学び、自ら育てた火を使って作る「おやつ」は記憶に残る味になります。
焚き火以外にも、「炭を使った飾り台作り」「ミニ薪で作るタガ詰め」など、木に関わるワークショップを開催しています。