コールテン鋼の特徴(サビについて)
コールテン鋼(耐候性鋼)は、サビによってサビの発生を抑制する特徴があります。
屋外に放置すると、はじめは表面に普通鋼と同じように赤茶色のサビが発生しますが、濡れる・乾くことを繰り返しながら鋼の表面に合金物質が関与する保護層を形成し、以降のサビの発生を抑制します。
赤茶色のサビも年を重ねるごとに暗褐色へと変化し、サビの落ち着いた色調が楽しめます。
取り扱いの注意
保護層が形成されるまで、始めのうちは雨などで周囲の地面や建物などが若干サビ色になることがありますが、保護層が形成される約半年程度で止まります。
(写真左)Tipiの組み立て直後 (右)屋外で約一ヵ月経過した状態。
組み立て後に中性洗剤を用いて表面の油分を洗い流すと、サビがムラなく発生します。
火入れはサビ付け後に
保護層となるサビがしっかりと形成される前に火を入れた場合、熱せられた部分に別の皮膜が形成され、赤茶色のサビが発生しないことがあります。
この場合、紙ヤスリ等で別に形成された皮膜を一度削り落とし、赤茶色のサビが発生するのを待ってから、再びご使用ください。